上記事の続編です(夏以外も当てはまりますので、どうぞご参照ください)。
インナードライ、乾燥肌に具体的な対策としておすすめしたいのが「オイルを使用したお肌のお手入れ」です。
オイル状の美容液や保油成分のクリームは、この時期あまり好まない方もいらっしゃるかと思いますが、実は、とてもお肌には効果があります。
本当に気がつかないうちに乾燥する、そして特に肌の深層部がドライであるというのは、大人のお肌にとっては厳しい環境なので、表面からさらにもう少し下の部分まで、しっかりと油分も補給して表面に膜を作っておきます。
かさかさは特にしていないのだけれど、つやつやも特にしていない年齢肌は、すでに少しインナードライに傾いていると思った方がよろしいと思います。
オイルでもべとべとしない、さらっと仕上がる浸透性のよいものを選べば、インナードライや乾燥肌を効果的にしっとりさせることができます。
クリーム(界面活性成分の)やジェル状美容液では、浸透はとてもよくて、奥まで入っていき、表面はすっきりさらさらというのがすぐに実現します。
けれども、もともと敏感肌の方や、ある時期敏感になっているお肌や、なにかが原因でトラブルがあるお肌には、いろいろな成分が逆にお肌に負担になったり、肌のきめを壊す原因になったり、トラブルを誘発することもあります。
お肌にやさしい、効果的な方法は効き目もおだやかでやさしいために効果が目に見えてわかるのに時間がかかり、早くきれいになりたい女性(男性・老若男女)のこころをなかなかつかむことができないのですが。
案外見落としがちなのですが、
「使い心地が良い」「簡単である」「すぐに〜になる」というのは使う側の(自分の)メリットであって、それが「肌にとって良いかどうか、メリットかどうか」は別です。
オイル状では、ホホバオイルがおすすめですが、カリテバターもとてもさっぱり仕上がるタイプのオイルです。
手のひらでよくなじませて温めて少しの量をやわらかくお顔になじませます。
オイルですからそのときはオイリーな感じになりますが、気になる箇所にもう一度くらいなじませましたら、ハンドプレスしましょう。
ハンドプレスはお肌をさすって浸透させるよりもずっと浸透性が高く、しっかりと成分がお肌になじみます。両手でお顔全体を覆うようにそっと押さえます。
お顔をさわってみて、もちもちしっとりしたらできあがり。
しばらく(15分くらい)しても油分が気になるようでしたら、ティッシュペーパーを一枚にして、そっとお顔全体にのせて押さえます。
夏のお出かけ前でしたら、このあと、さらに化粧水を何滴か手のひらに垂らして、お顔になじませますと、肌の上でなじんでスッキリだけれど、とてもしっとり仕上がります。
この方法はジェルや乳液よりも少しめんどうですが、この肌の状態を簡単に作るためにジェルや乳液などがあるのです。
手加減しやすいので自分の肌の状態に合わせて仕上げることができて、お肌にとって安全で安心です。
・インナードライ肌の水分補給についての記事はこちらです。