ナチュラルライフの入り口で 〜 ちょこっとアロマライフ~「好き」の理由をたくさん持つ#1



大武美和子の「ナチュラルライフの入り口で 」について

このたび、文筆家の大武美和子さんに、ナチュラルライフを題材に幅広く、そしてハーブのことを入門者目線でていねいにやさしく取材して書いていただくことになりました。

大武さんの、いつも自然でやさしくて、おだやかな暮らしぶりに共感している並木が、特にお願いして始まる企画です。

いろいろなところでいろいろな文章ほかを執筆していらっしゃいますが、ここでは、自然派のコラムニストとして自由に書いていただく予定です。

「ハーブのことはあまり知らないのよ。でもとっても興味があるの!」と大武さんが言ってくれたひと言で、決まった「入門者目線のハーバルコラム」。

ハーブ以外にも自然を取り入れた落ち着いた生活のヒントなども予定しています。

大人のためのハーバルコラム、どうぞよろしくお願いいたします。

なみきハーブガーデン 並木かもみ

 ootake_bay_namiki

 ナチュラルライフの入り口で

1.「好き」の理由をたくさん持つ

皆さん、どんな花の香りが好きですか? バラ? フリージア? 水仙や梅などの香りも良いものですが、私はなんといっても、金木犀と沈丁花。季節になると、この二つの香りを求めて、ふらふらと散歩に出ます。





 どちらも押しつけがましいところが全くない。「私が香らせているの。見て見て!」と声高に主張することなく、いい香りをふわっと風にのせるあの届け方が、さりげない贈り物のようで最高です。

 もう一つ、気に入っている理由は、金木犀は厳しかった夏の終わりを、沈丁花は縮こまるような冬の区切りを告げてくれるものだから。どちらも、次に続く季節の大きな楽しみを連れてきてくれるところも、お気に入りなのです。

 そして、どちらも唯一無二の香りであること。どんな香料も天然の花の香りには太刀打ちできないものだとは思います。それでも香水やルームフレグランスなどには、本物のバラやくちなし、ラベンダーなどの香りを、上手に再現したものが結構あると思うのです。でも、金木犀、沈丁花に限っては、未だかつてその香りを忠実に再現した香水や芳香剤を私は知りません。姿形は地味でも、誰も真似できないものを持っている。その佇まいにとても憧れます。

 我が家はささやかなベランダ園芸ですが、今年も金木犀は季節の約束を忘れずに花を咲かせ、香りをみなぎらせてくれました。小さなオレンジ色の花がびっしりとついているのを見ると、「今年も忘れないで来てくれたんだね、ありがとう!」「あなたの香り、最高!」と思わず声が出ます。褒めてあげなくちゃ、と思うより先に自然と口をついて言葉が出るのですね。そんな私の気持ちを察してくれたのか、今年の我が家の金木犀は二度、花を咲かせ毎日香りを届けてくれたのです。

 

皆さんも、好きな花、好きな香り、好きな色や食べ物…好きなものはいろいろあるでしょう。その「好き」の理由を考えてみませんか? 「きれいだか ら」「美味しいので」から一歩も二歩も踏み込んで、「なぜ、好きなのか」の理由を挙げてみる、それもできるだけたくさん。そうすると自分のアンテナの向き 方、とんがり方の傾向が見えてきて、新たな「好きなもの」を発見できること請け合いです。

nenga_hanko_1417323064219

大武 美和子 

 

キンモクセイはハーブティーとして楽しむことができます。紅茶や中国茶、日本茶などに半分以下くらいで混ぜます。(少なめの方が控えめでおいしい)
キンモクセイはハーブティーとして楽しむことができます。紅茶や中国茶、日本茶などに半分以下くらいで混ぜます。(少なめの方が控えめでおいしい)効能はリラックス・ストレス軽減・胃腸・低血圧・不眠などがいわれています。