簡単気軽にエンジョイライフ~始まりは「空っぽにする」から#17



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 木々の緑の色が濃くなった分、空気も少し重たく感じられるようになってきました。と、思ったらもう梅雨、そしてあのうっとうしい夏…などと思っただけで季節に負けてしまいそう。こんな時は、深呼吸をして体と心を整えるようにしています。たかが深呼吸と侮るなかれ。深い呼吸に没頭すれば、気持ちもアタマもかなりすっきりしますし、どこか体の痛かった部分も(治りはしませんが)心なしか穏やかになるような気がします。深い呼吸は自律神経を整えるといいますから、心身ともに影響するのでしょうね。

 ところで、皆さんは「さぁ、深呼吸」という時に息を大きく吸うところから始めていませんか? 呼吸法もいろいろあるようですが、私はまず「吐く」から始めるようにしています。体にたくさんのものを吸いこむより、まず出して空っぽにするのです。思いっきり空っぽにすれば、その分新しい気がたくさん体の中に自然に入ってきますもの。吸った後は、その少なくとも倍の時間をかけて吐くようにします。「入れよう」とするより「出して、出して、空っぽにする」方に意識を向けます。この動作、慣れている深呼吸の方法とは逆順なのですが、欲張ってたくさん得ようとするより、思いきって捨てて、それから自然に入ってくるものだけ取り入れるわけですから、今の私の気分にはマッチしているのです。そういえば、「阿吽の呼吸」って言いますね。「阿」は吐く・出すを意味し、「吽」は吸う・閉じる息に相当するとか。ほらね、ぴたりと整って息の合う様子も、吐く方が先になっている。(あ、そもそも「呼吸」という動作も呼気からになっていますね)。息を吐く動作は副交感神経を優位にすると言いますから、まず呼気を基本にするのが心を穏やかに保つ秘訣なのかな、とも思います。

レモングラスのお茶
並木メモ:ハーブティーは香草の成分が鼻から脳へ伝わります。ハーブティーを作って飲むときにも深呼吸はとてもおすすめです。夏場は、レモングラスのお茶が、香り高くておいしい季節です。

 最後に、簡単にできるヨガの「片鼻呼吸法」をご紹介しておきます。これもまず「吐く」から始めて、体の状態を整えます。

0.背筋は無理なく真っ直ぐに。あぐらの状態で手のひらは上にして膝の上に置く。

  両方の鼻から息を吐ききって、スタンバイOKの状態に。

1.右手の親指を右の鼻に添え、薬指を左鼻に添える。人差し指と中指は眉間に軽く当てる。

2.右親指で右鼻をふさぎ、左鼻から息を吸う。





3.吸いきったら一度、息を止める。

4.苦しくなる前に、薬指で左鼻を押えて右鼻の親指をはなす。ゆっくりと息を吐く。

5.息を吐ききったら、2、3、4を繰り返す。

 

 お腹をできるだけぺたんこにしたり膨らませたり、腹式呼吸を意識してみましょう。5分、それも無理ならほんの2~3分で結構です。ただひたすら呼吸することだけに集中する、自分のなかを空っぽにする数分間。お仕事の合間に、夜寝る前に、取り入れてみてください。空っぽにしたところが、新しい何かで満たされるのを感じられたら、きっと明日も元気にやっていけます。

「文筆屋」 大武 美和子

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