簡単気軽にエンジョイライフ~顔を思い浮かべてSpecial Thanks#19



*左からラズベリー、あんず、梅ジャムです。我が家にはジャムやピクルス、梅干しなどのおすそ分け用に小さな空きビンがごろごろしています。できるだけせっせと差し 上げてビンを減らそうとしているのですが、こうやっていただいたりするので結局、ビンはなかなか減りません(笑)
*左からラズベリー、あんず、梅ジャムです。我が家にはジャムやピクルス、梅干しなどのおすそ分け用に小さな空きビンがごろごろしています。できるだけせっせと差し上げてビンを減らそうとしているのですが、こうやっていただいたりするので結局、ビンはなかなか減りません(笑)

 ただ今私、今まで生きてきたなかで最高と言えるほどのジャム人生(などという言葉があるとすれば、ですが…笑)を送っております! 筆頭は、自分でこしらえた青梅のジャム。ここ3~4年、時期になると青梅をはちみつ漬けにしてシロップを作っているのですが、そのうれしい副産物が梅ジャムです。砂糖は控えめに梅の40~45%くらいの分量でとろとろと煮詰めるのですが、台所にひろがる梅の匂いも楽しみの一つ。大分コツをつかんできたので、今年は青梅2キロを仕込んで、お隣さんに、近所の友達に、遠方の友達にとおすそわけしました。

 

 梅の実と同じタイミングで熟れてくるあんずのジャムをくださったのは、お料理上手の年かさの友人です。この方、季節ごとにりんごのコンポート、ドライフルーツをラム酒で漬けるところからお手製のクリスマスパウンドケーキをくださるというツワモノ! さすが年季の入った手作りのあんずジャムは、まったりと甘くて、でもしっかりと酸っぱくて、今まで味わったなかで一番おいしいあんずジャムだわ、と思いました。もう一人の友達は、東京の西のはじにある広い庭付きのお家にお住まいという恵まれた環境。季節になると、なんとまぁ、うらやましいことに毎日キロ単位でさまざまなベリーを収穫するのだとか。梅ジャムと入れ違いにグーズベリーとラズベリーのジャムをいただきました。毎日、ちょっと渋いグリーン、鮮やかなオレンジ色、鈍い赤と目の覚めるような赤のびんを並べ、あれこれ迷いながら選んでヨーグルトに混ぜたり、時にはジャムそのものをスイーツのようにちょびちょびとなめています。今から来年の梅やあんず、ベリーの季節が楽しみなほど、これぞ最高のジャム人生!

*おいしいジャムとパンコーヒー。これがここのところの週末の朝食の定番です。ローゼンタールのオーバルプレートに、染付の小皿を合わせたらなかなかしっくりマッチしました。
*おいしいジャムとパンコーヒー。これがここのところの週末の朝食の定番です。ローゼンタールのオーバルプレートに、染付の小皿を合わせたらなかなかしっくりマッチしました。

 ふと、なぜ手作りのジャムはこれほどおいしいのか、こんなに私を幸せにしてくれるのかと思いました。旬の素材を添加物一切なしで仕上げる美味しさ? 甘さ控えめで作るから、果物の味が生きている? それもあるのでしょうけれど、きっと、自分も含めて食べる人の顔を具体的に思い浮かべながら作るからなのではないかと思いました。これは、お店で誰に買ってもらうか分からない大量生産の「商品」には真似のできないことですね。

 

 そう気づいてからは、自分の手から何かを送り出す時は、できるだけ誰か受け取る人の顔を具体的に思い浮かべるようにしています。誰にこのジャムを食べてもらおうか。酸っぱいもの好きのあの人なら、このキノコのマリネも気に入ってくれるだろうなぁ。食べ物ばかりではありません。あの人にこそ、今度のコラムを読んでもらいたい、とか。八重咲コスモスがうまく咲いたら写真を撮って、ピンクの花が好きなあの子に送ろうっと、とか。





 

 できるだけ、自分の心の向く先をしっかりとイメージして、そこに“Special Thanks”を込めて届けようと思います。あの人、この人のことを思いながらの“Special Thanks”。ええ、もちろん、時にはその届け先は自分自身であったりもするのです。

「文筆屋」 大武 美和子

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