ハーブできれいに美しくなろう:その1.ハーブと健康・美容。



はるか昔から、健康と美容は人々にとって重要案件でした。美容も人生で重要な要素だったというのは意外かもしれません。

古代エジプト時代にはすでに、清潔を保ち、病気を防ぐとともに、病気になったときの工夫も研究されていました。薬草学もすすんでいて、医者は薬草の知識をかなり持っていたといわれています。

美容も同様で、容姿を整え、美しくしていることにとても気を遣っていました。ほんとうに遙か昔から人間は美しくこぎれいにしていたい(見せたい)という欲望が大きかったのです。

さらに、子育てや家族が安心して暮らすためにも、健康で若々しい異性を選びたいという隠れた本能もありました。

エジプト人はとてもお花が好きだったようで、お祭りやなにかがあると花束を作り、神事や祝祭には花輪や首飾りを作っていました。人々は、身近で美しく咲く花々や草から芳香を利用するヒントをたくさんもらっていたのでしょう。

医薬はもちろんのこと、美容にも植物の利用はかかせませんでした。ハーブはそんな女性達の美容のために重要な材料でした。ハーブを乾燥させて作った粉をアイシャドウや口紅にしたり、顔を彩ったり、ハーブのオイルやビネガーでボディに香りをつけたりしていました。

さらに、紀元前1580年前ころから、香料や芳香物質についての研究?知識などが発展し始め、医療にも生かされ、また、製品(香りの軟膏:香膏、練り香)や油などの製造も発展していきました。

香料としては、いまもおなじみのものが多く、このころの香料の発明がいかにすごいかわかります。ほとんどこのころに完成していたのではないかと思われるほどでです。ヘンナ、ジュニパー、ショウブ、ビターアーモンド、シダーウッド、乳香、没薬、オレガノ、コリアンダー、ケイ(シナモンの一種)、スイートラッシュ(レモングラスの一種か?)、カルダモン、ユリなどが利用されていたといわれています。





油も、いまでも使用されているものが多く、そしてさまざまに種類が多くおどろきます。たとえば、ワサビノキ油、ヒマシ油、亜麻仁油、ごま油、紅花油、アーモンド油、オリーブ油、バラノス油(バラニテス,バルサムとも)など。

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古代ローマ人のお風呂好きは有名ですが、お風呂にもハーブを入れて香りを楽しんだり健康のためにも利用されていました。

また、ヘンナ、ベニバナ、サフラン、クルミの殻などで髪を染めていましたし、整髪料なども使われていました(脱毛予防、白髪予防の軟膏などもありました)。さらに、クレンジングクリーム、しわを防ぐためのクリーム、口臭の除去に芳香のよいハーブを噛んだり、うがいに利用したりしていました。
土地や気候によっては、消臭剤や虫除け、日焼け止めなどにもハーブが利用されていました。

美容と健康は現代よりも、ある意味、ずっと密接につながっていたのです。


科学の進歩と平行して美容の分野にも科学的な材料がたくさん登場してきました。科学が自然を凌駕するかと思われた時代もありましたが、近年、自然志向が再び注目を浴びています。

しかし、長い歴史を振り返ってみれば、つい最近まで、わたしたちは、身近なハーブを使ってナチュラルな美容法を行ってきたのです。

本物の自然志向、ナチュラルな美をめざして、次回から、ハーブで美しくなる美容のお話をしたいと思います。