ハーブの栽培は園芸が苦手な人向き
ハーブの栽培に興味があるけれど、枯らしてしまったり、ダメにしてしまうともうトライする気持ちにならなくなってしまいますね。
春は、特に園芸店のにぎわいが楽しくて、よく見に行きますが(買う場合もある。ときどき。つられて?ミドリかわいいし。うちの子になる?って話しかけながら)いますいますね、かわいいのがいっぱい。
そんな時期でしたら、ハーブの苗もたくさん種類があって、いろいろ選べるし、なにより、ちょっとお得なハーブや、めずらしいハーブなども並びます。
ハーブに限りませんが、実は、この苗の時点でかなり運命が左右されてしまうことがあります。
ハーブの苗を買うお店
一概には言えない(掘り出し物も当然あります)のですが、だいたいおおよそ一般的に日曜大工センターやホームセンターのようなところやスーパーマーケットの催事などで売られている価格が安めのハーブ苗は、あまりおすすめしません。
また、学名が載っていないものや、たとえば、カモミールとだけ書いてあって、ジャーマンカモミールなのかローマンカモミールなのかという種別の記載がないものなどは、お買い得っぽくてもやめておいた方が無難です。
このために、まただめにしてしまって、それで自分で自信をなくしてしまうのはもったいないことがダブルですから(ハーブと自信と両方なくなってしまう)。
できれば、しっかりとした園芸専門店で、元気の良い(格好が揃っていなくてもあっちこっちに枝がのびていても元気だったらOK)、それなりの価格のものを吟味して選んでみましょう(意気込みも)。
いよいよハーブの育て方
あなたがもしも、植物をすぐさま枯らしてしまうような「園芸苦手」タイプの人間であったら、もしかしたらハーブを育てるのに向いているかもしれません。
そもそも「植物を枯らしてしまう」タイプは、2種類に分けられるんじゃないかと(勝手に)思ったりしています。
植物をすぐさま枯らしてしまう2つのタイプ
1.世話ができない。すぐに飽きてしまう、もしくは忘れてしまう。めんどうなことができないタイプ(育ててみたい気持ちは、ある)。
2.世話をしすぎる。過保護。毎日、いろいろめんどうを見てあげたい。いじりすぎて結局裏目に出てダメにしてしまうタイプ。(園芸が好きなのだけど、どうもうまく育てられないない)
どっちも植物にはアウトだと言われますが、もしもあなたがタイプ2であったなら 、さっそくハーブ園芸をお試しになってみてはいかがでしょうか(タイプ2の方は下に対処法を書きます)。
日本でハーブを栽培するジレンマ
ハーブを枯らしてしまうもっとも多い原因は日本の高温多湿環境ですが、2番目に多いのは、いじりたおして枯らしてしまうことにあるような気がします。ハーブは地中海沿岸が原産のモノが多く、乾燥と日光が好きな脳天気な植物です。
ので、かまいすぎはかえって弱くしてしまうのです。ほったらかしとくくらいがちょうど良いので、あまりかまわない方がうまくいくことが多いです(サボテンほどではない)。
ただし、鉢植えは水やりに注意。あと室内は苦手。日当たりに注意。だから鉢植えはわりと気をつけておくことが必要です。
種からも苗からでも放っておく
簡単に苗を買ってきても良いですし、土に種を蒔いて育てていくのもとても楽しいです。
タイプ2の方は、ひたすら「かまわない」のびのび教育を心がけて育てることがポイントになります。
ハーブは露地栽培ができます。かなり自然環境でだいじょうぶなのです。ほったらかしでもなんとかなる、いいということです。
その場所が気に入ってくると、新しい脇芽を出したり、ぴんと背筋が伸びたり、株がしっかりしてきて、なんとなく分量が増えてきます。
かわいいポットに植えられたこじゃれたハーブの鉢植えだとしても、キーワードは「露地栽培」。
露地栽培というのは、畑で栽培するのではなくて、そこら辺の家のそばや畑のあぜ道の横などの余った場所で適当に(あまり期待せず)作物を育てることです。園芸という場合でも、わりと実用ものの、菊(仏事やお墓に供えるのに)やシソやネギやトマトなどが多くて、その中ではハーブはかなり栽培される種類としては世界的に多いと思います。
庭などでもちょっと余った場所や日当たりが良いけど隙間のようなところを利用して栽培されることが多い植物です。
(なぜかといいますと、花などがあまり大きくなくて、見るからに草花なので、見栄え的にちょっとアレなのです。葉っぱばっかりなので、遠目にはただの雑草に見えなくもなく・・・)
ハーブは、ある程度はほっといていいという種類の植物ですので、どうぞこの記事をお読みになった機会にトライしてみてください。
参考記事:
キッチンハーブの寄せ植え6種とおまけ1種(薬草七草):ハーブ・薬草:園芸