Contents
にんじん(キャロット)スープ・カロチンたっぷりハーバルスープ
材料:
かぼちゃ1/2個分。 出来上がりは4カップくらい
・かぼちゃ・・・2分の1個
・玉ねぎ・・・2分の1個
・人参・・・・2分の1個
・ニンニク・・2分の1かけ
・牛乳・・・・2cup前後
・ピュアオリーブオイル・・適量
・塩・コショウ・・適量
・ハーブ *ローズマリー・・五センチ程度 *セージ・・・2,3枚 *タイム・・・お好みで
・生クリーム
・黒胡椒を仕上げに
作り方:
①かぼちゃは種とワタ、皮を取り除き薄切りに。 人参・玉ねぎも薄くスライスする。ニンニクは包丁の背で潰す。
②厚手の鍋でオリーブオイルを熱し、にんにく・玉ねぎ・人参を油がなじむように炒める。
③蓋をして弱火で蒸し焼きにする。時々混ぜながら軽く色ずいてしんなりとするまで。
④かぼちゃとハーブを加えて、かぼちゃが柔らかくなるまで更に蒸し焼きにする。 (ローズマリーは枝ごと加えて後から取り出すようにすると、香りが優しくなる)
⑤水1cupを加えて柔らかくなるまでゆっくり煮込む。
⑥フードプロセッサー等でピューレにし(枝ごとのハーブを取り除くのはここで) 鍋に戻し牛乳を加えてゆっくり温める。味を見て塩を加える。
⑦器にもり、お好みで生クリームと黒胡椒をひいて出来上がり。
Recipe by M Hagiwara
ハーブ知っ得ポイント
カロチン(カロテン):
ニンジン・カボチャなどを初めとした野菜や果物の橙色・黄色・赤色の成分をまとめてカルチノイド(カルテノイド)といいますが、そのなかの体内に入ってからビタミンAに転化するのがカロチン。カロチンは緑黄色野菜に多く含まれていて、α-カロチン、β-カロチン、リコピンなどの総称。脂溶性の色素で抗酸化作用があります。体内では必要な分だけビタミンA(レチノール)になり、プロビタミンA(動物の体内でビタミンAに変換される物質の総称)と呼ばれます。動物は体内で合成できないので、外から摂る必要があります。目の神経伝達物質であり、役割としては、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ作用や、免疫系の強化作用のほか、活性酸素を抑えて動脈硬化や心筋梗塞などのいわゆる生活習慣病を防ぎます。また、抗がん作用などもいわれています。不足すると、ドライアイ、視力の低下、免疫力の低下、脱毛、乾燥肌、爪がもろくなる、カゼを引きやすくなるなどがあるといわれています。
ローズマリー:
タイムと同様に肉や魚の臭み消しに昔から用いられてきました。強壮効果が高 く「若返りのハーブ」として有名です。全身の血行をよくして、消化器系や神経系の機能を高めます。脳の若返り(強壮作用)も期待でき、「ブレイン・トニッ ク」とも呼ばれます。記憶力を高め、認知症の予防にも期待されています。お年寄りで食が細く便秘がちな場合と、男性で更年期過ぎの健康維持にぜひ試してい ただきたいハーブです。
タイム:
は るか古代の昔から料理に使われてきました。抗菌作用、肉の臭み消しで有名です。 独特にパンチの効いた香りは肉のみならず魚の臭み消しにもよく使われ、特に南仏料理ではおなじみです。煮込み料理、スープ、ブーケガルニとしても常連で す。食欲増進作用、鎮痛作用、鎮静作用もあります。呼吸器疾患・気持ちの落ち込みなどに。昔から「勇気の象徴」として知られ、気力を奮い立たせるような場 面や、意気消沈しているとき、抑鬱的なとき、気力の衰えなどに用いられます。
セージ:
薬用サルビア。ちょっと薬のような独特の強い香りなので、なにに使うとしても量を控えめにすると失敗しません。育てている場合はなるべく新しい柔らかい葉っぱを選ぶとおだやかです。ソーセージのセージで、肉の臭みを消し、脂肪を分解します。
ニンニク:アリシン という刺激臭が特徴で、肉の臭みを消し、食欲をそそります。高血圧や動脈硬化など生活習慣病に効果があるといわれる成分で、エネルギー代謝や疲労回復にも よいといわれます。食物繊維、亜鉛、ミネラル、葉酸などを豊富に含みます。1990年代に立ち上げれた「デザイナーズフード計画」では、抗がん効果を期待 された品目40種類のなかに含まれていました。