デトックスとは、「解毒」という意味で、本来は麻薬やアルコールの中毒症状を治療するという意味で使われている言葉です。
一般的に健康や美容で使用されているときの「デトックス」はもっと広い意味のようです。
たとえば、食品などから吸収される化合物による人体への影響という視点から考えると、そういうなにか加えられた悪影響の恐れのあるものも毒素かもしれない。
肌に直接触れる化粧品などに含まれる化学品や排気ガスなどの空気中にある有害毒素の皮膚や呼吸器官からの吸収させるものの中にも毒素が含まれるかもしれない。
さらには健康によいとされるものだけを食べ続ける害や薬・サプリメントに含まれるもののなかで、自分の必要な分量以外のものは排出しないといけない広い範囲での有害物になるかもしれない。
などまで多種多様なものが「毒素」というカテゴリーに入る可能性があります。
長い間に蓄積されてきた有害であるかもしれないような「毒素」は、いまだあまり解明されていないのが現状です。
だって、長い間といってもここ最近のことですから臨床例がないのですね。
はっきり言って、「どうなるかわからない」というのが本音みたいに感じますが、大丈夫なのかどうなのか誰も知らないという未知の世界へつねに突進している感じでしょうか。そして、なにか問題が起きるまでは、気がつきません、当たり前ですが。
できれば、このデトックス=解毒くらいは、なるべく身体に自然な、無理のない方法で穏やかに行いたいと思いませんか。
身体に負担がかかったりしたら、それがもうストレスになって身体に悪いような気がしますが。
ハーブのデトックス
デトックス=解毒は、実はハーブはけっこう得意分野です。
やはり、動物は一定期間経つと、体内に毒素が溜まりやすいのかもしれず、胃腸を整えたり、調子が思わしくないときに、たとえば肉食動物が草などを食べて吐いて整えるような行動があります。
動物の毒素排出や解毒、体内の浄化などに植物が利用されてきた歴史を見ても、薬用植物がこの分野で突出した能力を獲得していることはけっこう自然に納得できると感じます。
新陳代謝を高める、自然治癒力を向上させる、炎症を抑える、免疫力を上げる、悪いものを排出するなど、からだの自然な本来あるべきスムーズな活動を助けるのがハーブの作用ですが、このなかでも解毒は緊急的にも恒常的にも重要な作用です。
無理をしないで自然にからだのなかの悪いものやいらないものを排出し、そして各機能を順調に働かせるためになにかやってみようかいう方に、ハーブティーでのナチュラルなデトックスをおすすめします。
デトックス向きの特殊な効能のあるハーブは、いろいろあると思うのですが、ここでは、一般的で自然にできる、言ってみればデトックスしていることすら気づかない本当にナチュラルで穏やかな体内浄化のハーブティーをご紹介します。
いろいろなところでしつこく言っているのですが、一般的なハーブというのは、効果がたいしたことがない、ありふれていていいんだかわるいんだかわからない、飲んでも飲まなくても同じようなもの、といった意味ではありません。
長い長い動物と植物の歴史のなかでものすごく厳選され、切磋琢磨され、生き残った、大変有益な代表スペシャルなハーブなのです。
この一般的=ポピュラーというのがいまいちな印象を与えてしまうかもしれないのですが、ハーブになじみのない方や、抵抗のある方がもっと予防や健康維持増進のために親しんでいただきたいとも思っていたりします。
デトックス・解毒に向いているハーブは、じつはその人それぞれでかなり違ってきます。
水分が滞留していて、水分と一緒に排出していくはずのものがうまく出ていないときには、利尿作用が少しあるものを使ったり、便秘がちな方には緩下作用(便通作用)のあるようなハーブ、緊張やストレスが強くて自律神経系の働きが狂ってしまうときの排出・排泄作用のトラブルによる解毒の滞りには、鎮静やリラックス作用のあるハーブなど。またそれぞれを組み合わせていくこともあります。
なみきハーブガーデンでおすすめなのは、 「クレンジングブレンドハーブティー」と「ビューティブレンドハーブティー」です。
(個々のブレンド説明では具体的には書いておりません。ご了承ください)
デトックスを大げさに考えない代わりに、日々心身の浄化をこころがけていつも微調整をしていく。ハーブティーを習慣にするとそういう小さな積み重ねが生きてくると思います。
フェンネルと木の実のパスタ:フェンネルはやわらかくて使いやすいハーブ(薬草・香草)イワシ(いわし)をプラス!:ヘルシーハーバルクッキング
見分けにくい植物(1):フェンネルとディルはそっくり!フェンネルとディルの違い(味・香り・見分け方など詳説):ハーブ・薬草