犬のハーバルケアについて
犬のためのハーバルケアを考えたときに、急病と慢性の具合の悪い状態と、それほどでもないそこそこの状態と、元気だけれど普通より発育が不全だったり、高齢化、あるいは肥満などのサポート、また、健康維持増進と、これ以外にもあると思いますが、かなり広範囲で多岐に渡ります。
セミナー、本、ネットなど情報はたくさんあるのですが、なかなか的確なものが少なくて、それをいつも心配しています。
わたしが正しいのだ!というのではなくて、わんちゃん(猫ちゃんも)は言葉で表現できないし、飼い主さんを気遣うので、ハーブやアロマを使用するときにはとてもとても注意が必要だと思います。
そういうことが難しいのであれば(気遣ったり、細かく様子を見たり、分量をこまめに検討したりすること)ハーブ療法・アロマ療法はやめた方がよいと思います。
世間で言われていることや専門家の意見でさえ、すべてが正しいというわけではないかもしれない、くらいに考えておいた方がよいと思います。
たとえば、以下にご紹介するわんちゃんは、とっても大きくてたぶんわたしよりも大きいかもしれないくらいの犬種です。
たとえば、小型犬など小さなわんちゃんは、以下の分量が多すぎるのは当然でしょう。別の部屋や広いリビングなどのどこかに紙コップにハーブティーを作って湯気をくゆらせてみる、くらいのことでもわんちゃんには充分かもしれません。
特に、わんちゃんは、飼い主の言うことならなんでも従順に従う傾向があるので、がまんしてしまうことが多々あります。
天然のアロマやハーブと化学成分と、どっちが強くてどっちが弱くて、どっちが効果的でどっちがおだやかでといった議論よりも、どっちも犬には刺激であるということを肝に銘じておいてくださるといいと思います。
ペットは、個体差が大きくて一概に「犬」「猫」とはいえない種類・大きさ・性質・習性を持っています。どうぞよろしくお願いいたします。
神奈川県 T・M様
より引用させていただきました。
chamomi注:以下に、ユーカリの療法を載せていますが、一般的にはジャーマンカモミールなどをとりあえずおすすめしたいです。鎮静やストレス解消、落ち着きをもたらします。様子をみるときに、ジャーマンカモミールのドライハーブを常備しておくと、お花ひとつなどを別のお水のお皿を作って置いておき、反応を見ます。
Contents
犬のハーバルケア・アドバイス
プロのハーバリストとして、ペットを愛する飼い主として、並木さんからいただいたハーバルケア・アドバイスをケースごとにまとめました。
呼吸器系:ユーカリ
一度咳き込むとゼイゼイと苦しそうでした。
並木さんにおすすめハーブを相談したところ、
●ハーブはブレンドせずに,1種類ずつシンプルに。
●ブレンドすると、どのハーブが効いたのかわかりにくい。
●ワンコの嗅覚は鋭いので、安全で確実な方法で行うべし。
と、アドバイスとともにハウツーレシピを教えていただきました。
ユーカリのエッセンシャルオイル3滴を熱湯の入った紙コップに入れて漂う感じで蒸気を吸わせる、くんくんすーはー作戦。
ユーカリとティートゥリー(&カモミールローマン)100ミリのホホバオイルに対して2滴づつくらい。を入れて、首筋からおなかの手前までをなでなで。ヴィックスヴェポラップ 式作戦。
・ドライをふやかすのにつかったり、食後のミルクをといたり。
最長1週間を1クールとする。
効果はばっちり、最初の1クールで愛犬の咳は治まりました。
ここで気をつけてほしいのが『薬効が強い』ということ。
と、はっきり書いてある。
気管支が弱い人なら咳を鎮めるどころか、かえって症状が悪化することも十分ありえる話。
使い方の注意点を守り、メリハリつけてこそハーブの効能ありがたみがわかるというもの。