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敏感肌の化粧品かぶれ
敏感肌の苦労
最初に、敏感肌というのがあって、そういう苦労があるというのを少し書いてみます。
いつも赤く炎症が起きがちで、にきびも吹き出物もひどく、そのくせ弱いので、接触したりこすったりするだけで、ヒリヒリしたりしていました。ニキビ跡がひどく残ってあばたになりました。
そういう弱い肌を持っていることは、ハーブ(薬草)の療法や、ハーブ(薬草)のスキンケアの仕事を始めた大きな動機・きっかけにもなっています。
青春時代はニキビ・吹き出物に悩んだところへ、初めての高校卒業お化粧品一式で、簡単に化粧品かぶれを起こして以来、人知れず苦労を重ねてきました。
(化粧品に当たりやすいクセにいろいろ使ってみたい方でした。仕事柄、美容関連や化粧品の商品開発も多かったので新しい開発中の商品をテストすることも多かったと思います)
赤い柄のような炎症が顔に出ていて恥ずかしいことも多くありました。
昔はマスクをしていることが普通ではなかったので、隠すこともできずにとても恥ずかしい思いをしました。
30代後半くらいに、やっと自分なりのスキンケア法や治癒のコツなどをつかむまで、普通の肌、調子の良い肌、トラブルのない状態の肌、キメの整った肌を安定して持続させていけるようになるまで、それはそれは長い道のりでした。
敏感肌も、お手入れや体質の変化、あるいはストレスの対処など複数の因子の変化や工夫で改善することはかなり可能だと思っています。
人間として生まれて、そこそこ環境に適応して生きているのですから、なんとかなるはず(大いに)なのです。
敏感肌でも、化粧品を使ったり、お手入れをしたかったり、できればお化粧もそこそこしたいと思われる方も多いと思います。
化粧品や塗り薬は、初めはどれも初めてなので、試してみることになります。使ってみなければわからないのですから。
そこで、
こういう同じような敏感肌な方が、化粧品を試してみたいときなどにご参考になりそうなことを書きます。
敏感肌が新しい商品を試すとき
パッチテストはふつう、うでの内側などの柔らかいところにためしたいものを塗って様子を見ていきます。
期間はふつう24時間とか48時間などと言われますが、わたしは、刺激が強そうだったり、機能性化粧品だったり、ドクターズコスメのような特殊なものは注意して、さらにしばらく続けてみたりしています。
人間の肌はある程度はがんばってしまうので、時間経過してからかぶれてくる場合もあるのです。まあ、少しずつひどくなるのですが、最初は気がつかない程度なので、それがとっても要注意です。
なんか赤いなあ、ここでやめるか、でも有名なブランドだし高かったし、評判良いし、赤いのは反応で、効いてきている証拠かもしれない、もうちょっとがんばろうなどと思ってしまいがちですので、そういう心の迷いがあるときには、はっきり判断できるようにしっかり続けます。
もしもだめ、肌に合わないと思ったときに、いさぎよくその化粧品を使うのをやめることができるようにですね。
肌が化粧かぶれやトラブルになったとき
肌が本当になにか薬品や化粧品などで傷んでしまったときには、ほとんどなにもしない、というのが正解です。皮膚科へ行きましょう。
最近は、その化粧品を持って皮膚科へ行ってもほとんどの先生はわかりません。あまりに成分が複雑だからです。
どれが当たったか、どれが自分の肌に合わなかったのかは、わからない、というのが残念ですが本当のところかもしれません。
トラブル対処法と治るまでに気をつけるポイント
日本の水道水はきれいで、刺激も少ないので、こういうときにも洗顔に使うことができます。
医者にかかっている場合は、指示に従いましょう。
石けんで洗うことができるようになるまでなにもしないのがよいと思います。
石けんで洗ったら、まずは「放っておく」のがよいと思います。
なにかをするとよけいややこしいことになるので(悪化した場合、もしくは良くならなかった場合、なにが原因かわからなくなってしまいます)。
激しいかゆみや腫れ、赤みなどが治まってきたら、じょじょにハーバルパワー・ビューティープレローションなどを試してみますが、洗顔したあとにタオルドライをせず(タオルで水分を拭き取らないで)そのまま水分がついた状態のところへ化粧水などを少しつけ、様子をみていきます。
ヒリヒリしたり赤くなったら、またやめます。
皮膚科で薦められるお薬は勝手にやめないで続けていきましょう。
皮膚科では、薬をもらって塗るという治療方法が主になると思いますが、よく話を聞いてくれて、事情を話せるような、困っていることを相談できるような(解決してくれるかどうかはともかくとして)先生を探すことが重要だと思います(そして難しいことでもありますが)。
敏感肌から健康な肌へ
一度化粧品かぶれを起こすと、なかなかすぐには良くならないので、確実に良く治すためにも、いろいろな商品を使ってよけいひどくしてしまわないように、身体の自然治癒の力を信じて、やさしくケアしていきます。
そういうことが繰り返されてうちにいらしたお客様には、このときのケアはなるべくなにもしないというふうにアドバイスしていきます。
なにもしなければ、通常の化粧品に当たったという状態であれば、必ず良くなってきます。肌はよくなろうとする力が備わっているからです。
目安としては、一ヶ月、三ヶ月、半年、一年ごとに「じょじょ治り」をめざします。
健康的な(普通の)お肌を手に入れる
雑誌やネットやテレビなどの美しい肌、芸能人やモデル、タレントの美しい肌にあこがれる必要は全然なくて、自分の本来の肌のベストをめざすと良いと思います。
安定肌をめざす
状態が低め(少し敏感といった感じ)でもそこそこ安定していれば、肌を美しく元気に保つことができます。
自分のベスト(自己ベスト、生まれ持った肌質)に近いのがお尻あたりの肌です。
見たことがあまりないと思いますが、手鏡などや姿見で、一度じっくり見てみてはいかがでしょうか。
とても美しくてびっくりするかもしれません。
また、腕を上げて、脇の下の近くの二の腕の裏側も日光が当たらずにいつも保護されていて摩擦もなくおとなしくしている、肌質に近い皮膚です。
顔の肌質や肌色はだいたいですが、そのような肌質になります。
それが外気にさらされ、化粧やクレンジングを繰り返すことや日光に当たることや、表情筋の動き、それから、内臓やストレス、その他、たくさんの影響を受けて、いろいろな状態へと変化していきます。
顔の皮膚は身体の調子やホルモン、自律神経系や内臓の影響を受けやすいので、まったく同じということではありませんが、肌質、肌の持っている元気さ、質感のようなものだと。
最後に、肌は戻る、元気になる、キズやトラブルを治そう、修復しようとすることを一生懸命に日夜(あなたが寝ている間も)行っています。
本来、お肌は健康になっていくようにできています。