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毒草は案外身近なところに
知っているか知らないかの違い:唯一の安全策
ハーブ(薬草)かハーブでないかももちろんですが、そのほかにエディブルフラワー(食べられるお花)という分類や、野菜、野草、山菜などなどたくさんの植物が人間や動物に利用されます。特に摂取する=食べる、あるいは体内に取り入れることは本来とっても慎重にしなければならないことです。
毒草や食べられない植物のほかに、ハーブには、こういうのはこういうときには使用してはいけない、また、量をかげんしなくてはいけないなど、いろいろな注意があります。それらをしっかりと理解してから利用するのが本来は、大切です。
ネガティブチェックというやり方がありますが、それにちょっと近いくらいの慎重さがあると逆に安心して利用できると思うのです。知っておくことは武器になります。
安心に安全に植物(野菜やハーブを含めて)を利用するために。
家庭菜園・家庭ハーブ園は要注意
家庭でハーブや植物を育てる場合は、園芸植物と野菜やハーブなど食べる用の植物の場所を必ず別けて栽培しましょう。
コンテナや鉢(プランター)などで囲って独立させて栽培するのが安全です。
植物同士が近かったりすれば、見た目がそっくりだったらもうごちゃごちゃで、わからなくなります。
(マイガーデンではなく、複数人で園芸をしているような場合は特に気をつけましょう)
本などで出ていたり、インターネットで記事があっても用法や用量、禁忌(取ってはいけない人や場合、状態など)をよく調べてから食べたり飲んだりするようにしましょう。
特に、なにか病気をお持ちの場合や、薬を飲んでいるようなとき、妊娠中、授乳中、産前産後、病中病後などのときにも気をつけましょう(大量に摂取しない。少しずつ試してみる。長期間同じものを続けない、など)。
ということで、今回は専門家以外の人が適切に使用する以外は、使用しない、摂取してはいけないものをご紹介しましょう。
毒か薬か
本当は、毒か毒でないかの境界線はあいまいで、使用する量や方法、場所などによっては有用(薬)になる場合もあるのですが、ここでは日常でありふれている植物で、間違えやすいもの、そしてはっきりと手を出さない方がよろしいものを掲載しました。
最低このくらいは知っていた方がいいですよというレベルです。もっともっとたくさんの危険な(注意が必要な)植物はあります。
以下の植物は、素人が安易にあるいは誤って使用するととても危険です。鑑賞用にしておきましょう。
毒草と呼ばれる植物:要注意植物
(すべてではありません。随時追加していきます)
タンジー:
(Tansy) キク科多年生草木。(和名:ヨモギギク;蓬菊)毒性の強いハーブ。ずっとずっと昔は普通に栽培されていて、普通に使用されていました。たとえばドライハーブにして、防虫剤のように。
そういうことに効果があるのだったら毒、ありそうでしたけど。触るとなぜかひりひりしてくる感じがしていました。香りなどに使用することもあるようですが、おすすめしません。やはり毒があるのだったら使用しないことだと思います(料理には)。
タンジーは繁殖力が非常に強く増えていきます。
タンジーを栽培するのでしたら、触らないように、そして、防虫に使用するのがおすすめです。乾燥させて、布袋などに入れて、クローゼットなどに吊します。
学名:Tanacetum vulgare
特にタンジーの精油成分には強い毒性があり、けいれんや嘔吐、子宮からの出血を引き起こす場合があるそうです。さらに、重篤な場合、呼吸停止や多臓器不全に至って死亡することもあるとか。現在、毒性成分の詳細や作用機序はよくわかっていないということです。西洋では堕胎薬としても用いられていました。もちろん、このような使い方は絶対にしてはいけません(イタリック部分、出典はwikipedia。参考にしました)。
ティーツリー(メラレウカ):
(Tea Tree, Ti tree, Narrow-leaved Paperbark, Narrow-leaved Tea-tree, Narrow-leaved Ti-tree, Snow-in-summer)フトモモ科、メラルーカ属常緑植物。学名:Melaleuca alternifolia。ティートゥリー、ティートリーともいう。精油のティーツリー油(Tea tree oil、ティーツリーオイル)はこの植物から抽出される。
精油が抗菌・殺菌作用で有名です。よくペットなどの清潔系、抗菌系のものにも入っています。が、ペットが好むかどうかは別です。かなり強い香りなので気をつけてあげたいです。体重が軽いペットは、経口毒になります。からだについた成分を「なめる」ことを考えるとこの精油を使うのはちょっとなあと思います(動物による中毒事故が多い精油)。
長い間、オーストラリアの先住民族(アボリジニなど)などの間でケガや皮膚疾患の治療に使用されてきていますが、近年その副作用に注目が集まっています。精油は昔から使用されてきた量とは比較にならないほど高濃度で未知の部分が多く、書籍でも薬効がまちまちです。
毒性については皮膚の感作性(アレルゲンになり得るなど)が報告されていて(接触皮膚炎など)お肌の弱い人は特に注意が必要です。できれば使用しない方が無難。
経口摂取はもちろん禁止です。内服ではじんましん、好中球増加症、倦怠感、眠気。
シクラメン:
cyclamen (学名:Cyclamen persicum)サクラソウ科シクラメン属多年草。地中海原産。和名はブタノマンジュウ(豚の饅頭)とカガリビバナ(篝火花)。
毒成分はシクラミン。根茎が毒部分。症状は、皮膚炎、嘔吐、下痢、痙攣、胃腸炎など。
ジキタリス:
ゴマノハグサ科多年草、ヨーロッパ原産。庭で普通に栽培されていたり、野生化して里近くや荒れ地などにも自生しています。花は下から順番に咲きます。
葉っぱがコンフリーととても似ているために、間違って食べてしまうことが多いです。コンフリー(シンフィツム:ムラサキ科)も昔から食用されてきた植物ですが、近年になってたくさん食べると肝障害を引き起こすことがわかってきました。ので、コンフリーも食べない方が無難でしょう。
症状は、胃腸障害、おう吐、下痢、不整脈、頭痛、めまい、重症化すると心臓機能が停止して死亡することがあります。
毒性分は、強心配糖体のジギトキシン。葉に多く含まれます。
スズラン:
鈴蘭、別名:君影草(きみかげそう)、谷間の姫百合(たにまのひめゆり)(学名:Convallaria majalis 競技にはそのなかの一変種Convallaria majalis var. keiskei)ユリ科多年草。とてもすてきな芳香があり、香水などにも使用されて好感度が高いので言いにくいのですが、毒草です。注意しましょう。
案外と自生してそこそこ増えていくことができる底力もあって、可憐なわりにこわいのです。
強心作用。毒性分はコンバラトキシンなど。全草。特に花部分。スズランの切り花を差した花瓶の水を飲んでも中毒を起こすことがあるので、ペットを飼っている場合や乳幼児は要注意です。
イヌサフラン:
学名:Colchicum autumnale
ヨーロッパ原産、多年草。サフランと似ているのですがぜんぜん別種。サフランはアヤメ科、イヌサフランはユリ科。葉っぱが食用の山野草に似ている(ギョウジャニンニクなど)ので間違えて食べた例がありますので要注意。イヌサフランはニンニクの匂いがしません。
鑑賞用として広く栽培されていて、耐寒性が強く毎年花が咲くので重宝されます。が、全草が毒。症状は、おう吐、下痢、皮膚の知覚の減退、呼吸困難。重症の場合は死亡することもあります。
イヌという名前がついていますが、関係ないと思いますが、球根をイヌが食べてしまって死亡した例があるそうです。。。
イヌサフランを園芸用に品種改良したものはコルチカム(コルヒカム、コルキカムとも)ということが多い(wikipedia より)。ペットを飼っていたりする場合は、わざわざ植えることはないんじゃないかと。
アルニカ:
キク科。古くから薬草として使われてきた経緯があります。打撲、ねんざ、外傷に外用としてチンキ剤、軟膏、クリームなどに。関節炎、静脈炎、リウマチ、虫刺されなどの炎症にも利用されます。
だたし、含有成分に毒成分があるため、内服や傷口には使いません。また長期間の継続使用も控え、あくまでも短期的処置のみに利用されます。
皮膚へ影響が強く及ぼされるといわれ(セスキテルペンラクトン類成分)、湿疹などに注意が必要です。また、ホメオパシー療法では利用されています。
含有成分:ヘレナリンやアルニフォリンと呼ばれるセスキテルペンラクトン類、チモールなどの精油成分、ケンフェロールやルテオリンといったフラボノイド類、クマリン類。
クリスマスローズ:
キンポウゲ科クリスマスローズ属 学名はヘレボレス(Helleborus)ギリシャ語のhelein(殺す)とbore(食べ物)から。まさしく毒草。心臓毒などの成分が含まれていますので食用もだめです。
ヨーロッパの一部の地域では、鹿やいのししなどの狩を行う際に、矢じりの先にヘレボレスの毒を塗って狩猟を行っていました。
クリスマスローズは冬のガーデニングに人気の植物なのですが、さわったり、手入れをしていて腕や顔などの皮膚にただれやかゆみが出ることがあります。特に葉っぱを切るときや肥料を与えたり鉢に植えたりするときには注意しましょう。液汁にさわるのもやめましょう。
ヨウシュウヤマゴボウ:
北アメリカ原産の帰化植物、多年草。果実、根。市販されている「ヤマゴボウ漬け」と混同して根を誤食する事例が多くあります。「ヤマゴボウ漬け」として販売されているのは、キク科のモリアザミの根の漬物で、全く別の植物。ややこしいです。
症状は、吐き気、おう吐、下痢など。毒性分はフィットラクシンなど。
トリカブト(類):
キンポウゲ科多くは多年草。8月から11月にかけて青紫色のかぶとの形の花が咲きます。(紫のほかに白、黄色、ピンクなどがあるらしい)
トリカブト類は種類が多く(日本では約30種類)平地から高山まで広く自生しています。全草が毒。
サスペンスドラマやSF、推理小説、映画などに殺人事件にたびたび利用される有名な有毒植物。でも見たことがない(名前とその植物が一致していない)人も多く、知らずに育てている人も。
葉や茎などを誤食することが多いです。食用のニリンソウ、モミジガサ、ゲンノショウコなどの若い芽や若葉がトリカブト類と似ていて誤って食べてしまうことが多いです。
たとえば、ニリンソウはトリカブトと近接して生えていることが多いのも間違える理由になります。あと、ニリンソウは春に白い花が咲き、トリカブトは秋におもに紫の花(上記参照)が咲きます。咲いていればわかりますけど。。。
症状は、おう吐、下痢、手足や指の麻痺、重度の場合は死亡することもあります。
毒性がとても強いわりには普通に園芸店で売っています。
きれいなのは確かだし、と思いますが、あまり植えない方がいいような気がします。
主な毒性分は、ジテルペン系アルカロイドのアコニチン、他にメサコニチン、アコニン、ヒバコニチン、低毒性成分のアチシンの他ソンゴリンなど。
漢方薬で使用されます。附子(生薬名は「ぶし」、毒に使うときは「ぶす」)。
附子が配合されている漢方方剤の例(wikipediaより抜粋)
- 葛根加朮附湯
- 桂枝加朮附湯
- 桂枝加苓朮附湯
- 桂芍知母湯
- 芍薬甘草附子
- 麻黄附子細辛湯
- 真武湯
- 八味地黄丸
- 牛車腎気丸
- 四逆湯
クレマチス:
キンポウゲ科、クレマチス属多年草。別名テッセン(鉄線)、カザグルマ。園芸で有名。種類も多く春から夏にかけて色や紫、ピンクなどの大きめな花が咲きます。ヨーロッパ種はガクが4枚、6枚のものをテッセン、8枚のものをカザグルマと呼びます。
毒性分はプロトアネモニン、サポニン。
症状は、接触皮膚炎(水疱)、胃腸炎。
スイセン:
ユリ目ヒガンバナ科多年草。庭や園芸で栽培されることの多い人気でポピュラーな植物。野生化して自生していたりもします。
葉、鱗茎(りんけい:たまねぎのように厚い鱗片が重なって球形になったもの)部分。ノビルの鱗茎と間違えたり、葉をニラと間違えたりします。ニラは葉っぱに匂いがある。スズランはない。
誤って食べた場合、悪心、おう吐、下痢、発汗、頭痛等。
毒成分は、リコリン、タゼチンなどのアルカロイド類。全草が毒。
フクジュソウ:
キンポウゲ科多年草。北海道から東北、関東などの山地を中心に自生。早春に新芽を出す。園芸としてもたくさんの品種があります。
症状はおう吐、呼吸困難、心臓麻痺など。死亡する場合もあります。
毒性分は、強心配糖体のシマリンやアドニトキシン。
ハシリドコロ:
ナス科ハシリドコロ属多年草。アルカロイド類トロパンアルカロイドが主な毒成分。根茎と根が毒性が強い。中毒の症状は、おう吐、散瞳、異常興奮、最悪の場合は死に至る。
反面、根茎と根はロートコン(莨菪根、Scopoliae Rhizoma)という薬品として日本薬局方にも収められている。ロートコンに含まれるアトロピンは硫酸アトロピンの原料になり、ロートコンの成分を水またはエタノールに浸出させたものはロートエキスと呼ばれる。(ロート製薬の名前とは関係ない)
日本では、江戸時代にフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが薬効に気付いたのが契機となり、以降ベラドンナの代用品として用いられている。中国では「東莨菪(とうろうとう)」と呼んでいる(「莨菪」はヒヨスの変種シナヒヨス Hyoscyamus niger var. chinensis を指す)。
wikipedia より
ドクゼリ:
学名:Cicuta virosa セリ科多年草。セリより大型で80センチから一メートルくらいになる。若葉や花は食用のセリに酷似しています。ドクゼリの特徴は地下茎が太くてタケノコ状の節があります。引っこ抜くとわかる、といいますが、食べない方が無難。
とにかくセリに似ているので間違って食べることが多いです。また、根茎をわさびと間違って食べた例もあります。
症状は、おう吐、下痢、腹痛、けいれん、脈拍の増加、呼吸困難など。
毒成分は、シクトキシン。
チョウセンアサガオ・アメリカチョウセンアサガオ・エンゼルストランペット:
(チョウセンアサガオ類)東南アジア原産。江戸時代から明治時代にかけて日本に入ってきた帰化植物。一年草。夏から初秋にかけて白くて長細いロート状の花が咲きます。ほかにキダチチョウセンアサガオなど多くの種類があります。
葉、根、種子などが誤食されます。特に根っこをごぼうと間違えることが多いです。またつぼみがオクラ、種子がゴマに似ているので、それぞれ間違えて食べたという例があります。
症状は、おう吐、瞳孔散大、呼吸の乱れ、体のふらつき,嘔気,倦怠感,眠気、けいれん、呼吸困難など。
毒成分は、ヒオスチアミンHyoscyamine, スコポラミンScopolamineなどのトロパンアルカロイド。全草が有毒。
シキミ:
シキミ属。花や葉、実、根から茎全てが毒。種子にアニサチンなどの有毒物質を含み果実に多く、食べれば死亡するほど有毒。シキミの実は植物としては唯一、毒物及び劇物取締法により劇物に指定(毒物及び劇物指定令(昭和40年政令第2号)第2条第1項第39号「しきみの実」)されている。
シキミの種子はややシイの 実に似ているため、誤って食べて死亡した例がある。
また、スパイスの一種であるトウシキミの果実(八角) がシキミの果実に非常によく似ているため、シキミの果実をトウシキミの果実と誤認して料理に使用し食べることで中毒を起こす事故が多い。
中毒症状は嘔吐、腹痛、下痢、痙攣、意識障害等で、最悪は死亡。
近縁のトウシキミIllicium verumには毒性分が無く、果実を香辛料(スターアニス、八角(はっかく)または大茴香(だいういきょう)という)として用いる。(参考wikipedia)
カロライナジャスミン:
マチン科ゲルセミウム属常緑つる性低木、北アメリカン原産。別名:ゲルセミウム、イエロージャスミン、イブニングトランペット、トランペットフラワー、カロリナソケイ、ニセジャスミン、センペルヴィレンス。
「ジャスミン」という名前がついているが、モクセイ科ソケイ属(Jasminum)のジャスミンとは全く違う種、ここが重要です。
春に鮮やかな黄色の花がたくさん咲きます。かすかな芳香。間違えるのは花部分。花を食べてしまう人が多いです。鑑賞用のカロライナジャスミンをジャスミンと間違えて花にお湯を注いで、ジャスミンティーとして誤飲することが多いです。
全草にゲルセミシン、ゲルセミン、センペルビリンなどの有毒成分を含む有毒植物(特に、根茎にシクトキシンを含む)。
症状は、脈拍増加、呼吸麻痺、中枢神経刺激作用、血圧降下、心機能障害の症状。
普通に栽培していて触ったり、剪定したりして中毒症状になることはないです。
ペニーロイヤルミント:
学名:Mentha pulegium、英名:Pennyroyal
ペニーロイヤルミントはシソ科ハッカ属の多年草。和名はメグサハッカ(目草薄荷)。名前は硬貨のペニーに由来。ヨーロッパ、西アジア原産。ミントとして利用されます。が、ちょっと危険なハーブです。
ペニーロイヤルミントのミントの芳香は通常のミントのカルボンではなく、d-プレゴンというもので毒性があります。ハーブティー、料理など食用不可。
園芸店でもペニーロイヤルの説明書きで「ハーブティーなどに利用します」とあるものを見たことがあります。要注意です。あくまでも鑑賞用にしておきましょう。精油はもっとも危険といわれ使用は控えることをおすすめします。
ペニーロイヤルは防虫効果で有名(アリ、ノミ、カメムシなど)。ペット(犬や猫)の首輪にペニーロイヤルミントの乾燥したもの(ドライハーブ)を使用したノミよけグッズがあります。が、毒性があるので、ノミなどを避けることよりもペットの健康を考えてみるとやめたほうがよいと思います。ちなみに防虫であって殺虫ではないので、殺虫剤にも使用できません。
古代では中絶(堕胎)薬として使用されていましたが、中絶効果ははっきりしていないようです。
症状は、悪心、嘔吐、発汗、発熱、頭痛やけいれんなど。妊娠中絶については、ほぼ致死量に近い量を摂取した場合に誘発されるといわれ非常に危険。
ジンチョウゲ(沈丁花):
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木。チンチョウゲとも言われる。漢名:瑞香、別名:輪丁花。(wikipediaより)大変一般的な樹木で、とてもよい香りの花が印象的です。が、猫にも犬にも人間にも有毒。花の煎じ汁は歯痛や口内炎の民間薬になっています。
ジンチョウゲという名前がちょっと不思議で由来が知りたくなります。
沈丁花という名前は、香木の沈香のような良い匂いがあり、丁子(ちょうじ、クローブ)のような花をつける木、という意味でつけられた。2月23日の誕生花。学名の「Daphne odora」の「Daphne」はギリシア神話の女神ダフネにちなむ。「odora」は芳香があることを意味する。(wikipediaより)
有毒成分はダフネチンと呼ばれます。樹液などに含まれますが、全草が有毒。触れた箇所に刺激があり皮膚炎に。食べると炎症、水疱、胃腸障害など。
猫や犬には触れないようにした方が無難。
厚生労働省のサイトには「自然毒のリスクプロファイル」のページがあります。
ここには動物の毒やキノコ類の毒など、ハーブ以外の自然毒の一覧があります。