季節の変わり目のスキンケア
気温の変動が大きくなってきました。
生命にとっても「季節の変わり目」は、「変化の季節」です。
外界の変化に自分(身体と心)を合わせて微調整していかなくてはなりません。
この時期のお肌も。
特に、顔は外界にいつもさらされています。気温も関係しますが、空気もしっとりしていたり乾燥したり不安定になります。
大気の汚染物質も含めて、花粉などお肌に刺激になる物質が飛びます。
敏感なお肌にはつらい時期です。なんとなくかゆかったり、気になったり、カサカサしたり、ポツポツができたり、赤みを帯びたり、か〜っとしてきたり・・・。わたしは敏感肌ですので、この時期は超敏感肌、不安定肌になります。
普段は普通肌(特別トラブルもなく元気で健康な肌)でも、この時期だけ「敏感肌」になってくるときがある、というのを感じる方も多いかもしれません。
そういう方は、そんなに気にしなくても、じょじょにお肌が気候に慣れてくるにしたがって、この違和感も解消されていきますので、そんなに心配することはありません。自然にしていればいいのです。
若いときには(10代〜20代くらいまで)この時期から頬などは乾燥するのに、Tゾーンが脂っぽくなって、夏にはあぶらとり紙が手放せないという混合した肌の差が大きくなる方も多いかもしれません。これが夏中続き、秋くらいになって、空気が乾燥してきてやっとちょうど良くなってくるということもあるでしょう。これもまたある意味では自然なことなので、あまり部分部分でお手入れをしたりせず、自然に肌全体のトーン(肌質)をチェックしながら、洗顔の程度やクリームをつけるつけないくらいの差でお手入れをしていくと大きなトラブルにならずに過ごせると思います。
30代くらいになり、ホルモンバランスが変化し始めるころから、お肌の「気候の変化に対応する能力」もじょじょに低下していきます。要するに、適応できないのではなくて、適応するのに少々手間取る、時間がかかってくる、ということですね。別に、特段、心配することではありません。
ただ、
お肌の調子が悪いと感じるか、ちょっと変化の時期だわと感じるかでだいぶ心にかかるストレスも変わってくると思います。気にし始めると、大変なこと(肌荒れじゃないだろうか、とか皮膚科にかかろうかとか、エステに通い始めないともうわたしの肌はだめなんじゃないだろうかとか)に思えてくるので、初めから「ああ、この時期はこういう風になるのね」と認める、受け入れていることがナチュラルなケアをするのであれば、ポイントになってくると思います。
具体的には、そういうトラブルがちょっと出始めたら、まず洗顔のときの手のチカラをグッと抜くことをおすすめします。
なにか問題が起きると、洗顔の際、指に力が入る、スキンケアの際に指に力が入る、こすりがちになる、つまり、力みが出がちです。これを意識すると、トラブルがちな肌にむやみにストレスをかけるのを防げます。
洗顔は、手とお肌の間に泡がある、くらいの感覚でほんとうにやさしくなでるくらいにしておきます。もっと刺激を与えたくないから、石けんをつかわないという方もいらっしゃいますが、わたしは石けんでの洗顔をおすすめしています。
石けんで洗わないというのは、いろいろな考え方があるのですが、殺菌と、汚れをしっかりと落としてターンオーバーを促すということで言えば、やはり必要で大切なことだと思います。
刺激を与えないということですね。やさしくやさしく肌を取り扱います。
クリームなども「塗る」のでなく「広げてやさしく押さえる」やさしくやさしく。もちろんクレンジングも同様です。
パックはピーリングやゴマージュ系のパックなどよりも、むしろ美容オイルなどのあとに、熱い蒸しタオルを適度な温度にさましてお肌にのせるカンタン保湿パックをおすすめします。
自然も人間のお肌もきっと変わる季節に一生懸命についていこうとしているんですと思います。