冬はあったかいお風呂が気持ちいいです。あとまでずっとヌクヌクしていたらしあわせなのですが。
先日、NHKの「ためしてガッテン」(名前が変わりました「ガッテン」)で「年間1万4千人もの人が入浴事故で死亡している」、しかもそのうちの1万人以上の方が「謎の溺死」(肺に水がほとんどたまっていない状態)である、というのをやっていました。
42度〜43度の湯温での死亡が一番多いらしく、なんでそうなるのかというと、
以下抜粋
「ちょい熱の42℃の湯に浸かったとき、体に何が起こっているのでしょうか? 38℃と42℃の2ケースで実験を行いました。38℃では入浴直後から血圧が低下したのに対し、42℃では、反対に血圧が上昇しました。これを「驚(きょう)がく反応」と言います。」(ためしてガッテンホームページより)
さらにこの「驚愕反応」のあと血圧は下がり始めます。
実験では、
「血圧は入浴してから8分後まで、ずっと下がり続けました。38℃での入浴との血圧(最高血圧)の差は、最終的にはおよそ20にもなりました。42℃での入浴は、血圧を異常なまでに低下させてしまうのです。」
「42℃で血圧が下がりすぎてしまう理由は2つあります。驚がく反応による反動。いったん血圧が上がると、人間の体は習性として血圧を下げようと働きます。このとき、血圧を下げすぎてしまうことがあります。
42℃で入浴したとき、体は真っ赤になります。これは皮膚の近くの血管が大きく開き、血液が集まっている証拠です。末梢の血管が開くと、血液が体の隅々まで流れやすくなるため、血圧が下がります。
血圧が下がりすぎた結果、何が起こるのか?
「異常な血圧低下」が起こると、脳に血液が行きにくくなり、意識障害(失神)が起こる可能性が高くなります。最初は気持ちいいのぼせ感が、やがて意識障害になるおそれがあるのです。「気持ちよくて風呂で寝てしまった」というのは、以上のことが原因という場合もあります。
※最高血圧が100を切ると意識障害が起こる可能性があります」
「謎の溺死には、この意識障害が大きく関わっていると考えられます。意識を失った状態で、肺に少量の水が入ったことが引き金となって、そのショックで心臓が止まる……これが「謎の溺死」の正体です。1年間に1万人がこの「謎の溺死」で亡くなっていると考えられています。」(ためしてガッテンホームページより)
熱いお風呂が好きな方、高血圧、65歳以上、飲酒してからお風呂に入るなどが要注意だそうですが、それ以外の方も気をつけたいのが、お風呂の温度です。
自分がいつも入っているお風呂の温度はぬるめと思っていますが実際は何度なのかけっこうわかってなかったりします。
番組で紹介されていた「湯温計」を探して買ってきました。(600円くらいからあります)
湯温計
驚いたことにぬるめだと思っていたいつも入っているお風呂の温度は42度でした。
だめです、どんどん下げて40度にしてみますが、いままで熱いお風呂が好きだったので、とてもぬるく感じます。
さらに38度にしてみます。寒い。
いままでよりもじっとじっとゆっくりつかることにして慣れていこうと思いました。
からだにとっての適温というのは微妙です。
追記:「ガッテン」では、40度のお湯を入れて、その上から43度のシャワーを湯船に向かって3分間注ぐと、お風呂場が暖かくなって寒い思いをしないでいいという「裏技」が紹介されていました。