中国の伝統医学は歴史が古く、実践を元にしている部分では、かなりハーブと近い関係があります。
日本では西洋のハーブよりも東洋のハーブ、漢方などの方が親しんでいるものも多いので、導入しやすく利用しやすい場合も多く、使うときに参考になります。
季節ごとに「養生法」のヒントをハーブとかかわりのあるところについてまとめていきたいと思います。
漢方とハーブ:秋の体調管理
秋編
秋は、食物の収穫期にあたり、陽が盛んな時期から陰が盛んになる時期に移る重要な季節です。
この時期に冬を迎える準備をからだも進めていきます。
気温が下がり始めるので気・血の働きが滞りがちになります。
また空気が乾燥し始めるので乾燥性の疾患にかかりやすくなります。
五行の「肺」のトラブルが発生しやすく、鼻・のど・皮膚の乾燥・便秘が起こりやすくなります。
風邪の予防を始めましょう。うがい・手洗いをこまめに。
夏の暑い時期の影響で胃腸が弱まっているので、胃腸を正常に戻す養生をします。
悲しみ・落ち込み・抑うつの気分が出やすいので楽しく過ごす工夫をすると良いでしょう。
涼しくなってきたからといって、あまり厚着をしないようにします。
これから来る冬の季節に向けて皮膚やからだを甘やかさずにならしていきます。
乾燥を防ぐ野菜や果物(うるおいを与えてくれるもの)をたくさんとるようにします。
ナシ・りんご・ぶどう・レモン・柿・牛乳・豆乳・蜂蜜・ローズヒップ・ローズ・白ごま・松の実・ひまわりの種・ぎんなん・さといも・長いも・イカ・はまぐり・豚肉など。
漢方とハーブ・中医学(中国伝統の医学)からのヒント:春、何となく調子が悪いとき:春の体調管理:ハーブ・薬草