リラックスのためにハーブティーを淹れる
リラックス効果のあるハーブ(薬草)が入ったハーブティーを飲むのは、だいたい、リラックスしたいときや疲れたときですね。
けれども、ハーブティーを用意するときや、ハーブティーを飲むときに、忙しい最中だったり、心身がわさわさと忙しくめまぐるしい状態のままだったらどうでしょうか。
ハーブ(薬草)の芳香成分や効果効能が、脳や心や身体にしっかり吸収されていくでしょうか?
人間の心身はとてもデリケートに繊細に微妙にそして精巧にできています。たぶん、ふだん感じている感覚よりもずっとです。
だから、ただ漫然と意識しないでハーブティーを飲んでいるだけだと、感覚が若干アバウト(雑と言いますか、おざなりと言いますか)で、ざるのように受ける受容の働きが抜け落ちていってしまっている部分がかなりあるということになるのです。受容、受ける能力が低い、粗いといった状態ですので、効果効能はやはり少なく受け取ることになってしまいます。
忙しい中でも、ときどきでいいので、時間を取ってハーブティーを淹れてみる。
ハーブティーをしっかりと意識して飲んだりするだけで、ものすごくその効果効能をうまく心身に吸収できて、しかもそれ(薬草としての効果効能)を越えたリラックス効果やストレス軽減効果を実感できるようになります。これは意識の問題なので、心の問題です。やっていることはもしかしたら(外からみたら)いつもと大して変わらないかもしれません。動作も無理に遅くする必要はないのです。
これは、最近、よく言われるようになった「マインドフルネス」に近いものですが、そんなに大げさに考えなくても、まずはこの意識をちょこっと変えてみるというところのきっかけ作りにハーブティーを利用していく。
ハーブティーを作る作業のプロセスは、芳香成分が心身によいのと、ハーブティーを飲むというメリットが心身によいので、たとえば、おにぎりを食べることをじっくりする、というよりもメリットがあります。
さらに、ハーブティーを淹れるというプロセス自体を心身を整えることに利用していくのは、「茶道」にちょっとだけ近い、通じるような気もします。
茶道をやっている友人が、お茶を点てることができるようになった、お点前が立派にできるようになった、茶会がひらけるようになった云々よりも、自分の心が変わった、じょじょにだけど確実に変わった、茶道に出会って人生が変わったと言っていたことを思い出します。
ハーブティーは薬草茶ですから、その中身もすばらしいですが、飲むだけではなく、ハーブティーを用意するところからもうすでにリラックスや癒し、疲労回復にとても効果的な方法があるのですよ、というお話しをさせていただきたいと思います。
とても簡単なことで(やることが簡単なのではなく、理屈が)わかってしまえば「な〜んだそんなことか」といったようなものですが、本当のことというのは案外とそういうな〜んだそんなことかということがほとんどなのですが、それを心の底から納得して、理解できるかどうかは雲泥の差があると思っています。
ストレスが解消できない理由
これはなぜかというと、すべてがじょじょに積み重なっていくからです。
疲れているという自覚がない
と、書いてみましたが、できませんね。実感できません、わかりません。これだけよく考えてみてもわかりにくいです。
いつもだから。習慣になっています、この方がペースだと思っていることすらあります。
では、どうするか?
疲れているのがわかっていない、ことを自覚してみましょう。
なにもしないではいられない
本来はあまり自分の力ではどうこうできないけれど、ストレスに敏感で影響を受けやすく、疲労が関係したトラブルを引き起こしやすい自律神経系に話しかける、働きかける方法です。
積極的に休息するというのは、理性です。理性が働かないとできませんので、理性の心でないと休めないのです。
ハーブティーを淹れて飲むリラックス作法
そこで、ハーブティーを淹れて飲むという作業を利用していってみます。
からだもこころも自然に軽くなる
「ゆったりとハーブティーを淹れてくつろいだ時間を過ごしましょう」