楽しいハーブティーの世界その1
ハーブティーの世界を一緒に探ってみましょう。まずは、ハーブティーの歴史をちょっと。。。
人類はハーブティーを遙かな太古の昔から飲んでいた
ハーブ(薬草)をお茶として、飲むようになったのはいつ頃?なぜ?
でも、こういうお話になるときどうしても思うのは、なんである物事の歴史なんかを知ることが大事なんだろうということ。不思議とみんな歴史を最初に紐解きますよね?
歴史を知ることは大きな意味があります。
なにせ知らない世界、日常ではなかなか触れる機会のないものだから、そして、人類と同じくらいの長い歴史のなかで変化して進化して使われてきたものだからだと思います。
また、たとえば、ハーブティーが人々に飲まれるようになった歴史をすこしかいま見ると、納得して、ほおおおっと思って、より深く、より新鮮に、より意味のあるハーブティーになるのですね。
ブレンドしていても、買ってきたものでも、より味わい深くなるような気がします。
意味合いが深くなり、風味も深くなり、趣が感じられて効果効能が作用しやすくなると思うのです。
お茶の歴史でまっ先にどこでも!取り上げられるのが、大昔の中国の伝説です。
紀元前2737年、神農皇帝(中国では神農大帝。世界最古の本草書である「神農本草経」に名前がある)が木の下でお湯を沸かしてたところ、葉っぱがひらひらと落ちてきたのです。その葉っぱはお湯の中に入りました。
とてもとてもよい香りがしていたので、皇帝はお湯を飲んでみました。これがお茶の起源だというお話です。
この香りのよいおいしい葉っぱは、お茶の木の古代野生種で、葉っぱが発酵したものが烏龍茶や紅茶になります。
このお話が世界で初めてのお茶だというのが本当かどうかわからないのですが、どこかでだれかが沸かしていたお湯の中に葉っぱや花なんかが落っこちるっていうのはけっこうあったかもしれない。
お寺や薬草を研究するような医術家が、ハーブ(いわゆる薬草。漢方薬のようなものも入ってるでしょう)をお茶にして飲む療法を口承で伝えていきました。
茶の木の葉をお茶にして飲む方法は、紅茶として海外へ広まっていきます。
日本へは僧侶が修行の旅行中にお茶の木の種を持ち帰ったのが起源といわれています。
これが、緑茶になったということです。日本の緑茶はこの種の子孫。けっこう昔のことでもわかっていることは多いんですね。
お茶の木の葉っぱは、活発にヨーロッパをはじめ世界中を巡り、有名になっていきます。
地中海周辺で親しまれていたハーブなども、この貿易によって一緒に広まっていきます。同時に作法や茶器なども発達していきます。
ハーブはお茶ほど活発ではありませんが、ブレンドされたり、触発されて地元の薬草を飲んでみたりして、ハーブティーとしてじょじょに一般に浸透していきます。
特に、アメリカに入植した人々は、自由のお茶(Liberty Tea)として、ヨーロッパからの輸入茶ではなくて、ネイティブアメリカンから教わった地元にあるハーブティーを飲み始めました。
こうして、ハーブティーはお茶と縁を持ちつつティーとして人々に認知されていきます。
現代では、植物の葉、花、果実、種、根、根茎、樹皮を湯で浸出したものを総称してハーブティーと呼んでいます。
楽しいハーブティーの世界:その2.ハーブティーのメリット(利点):ハーブ・薬草
楽しいハーブティーの世界:その3.ハーブティーの飲み方入門:ハーブ・薬草
楽しいハーブティーの世界:その4.ブレンドハーブティーの基本:ハーブ・薬草
楽しいハーブティーの世界:その5.ハーブティーをブレンドするときのコツ:ハーブ・薬草
楽しいハーブティーの世界:その6.目的を持ったブレンドハーブティーの作り方のヒント:ハーブ・薬草
ハーブティー(薬草茶)を習慣にしにくい理由と習慣にしていくためのヒント:ハーブティー:ハーブ・薬草
お読みいただきありがとうございました!