特殊な体質(アレルギーを含む)の人が気をつけるハーブ
今回は、体質的にちょっと特殊なものを持っている場合の、ハーブとの関わり方について考えてみたいと思います。
体質が特殊というのは、ここでは、ある物質や成分を摂取すると、体調が変わったり、調子が悪くなったりする場合と、明らかなアレルギーの反応がある場合を取り上げていきます。
これらの「なにか食べたり飲んだりすると、体調が悪くなるという経験」は、だいたい乳幼児から幼児期にはわかるのですが、やっかいなのは、大人になってからも突然体質が変化する場合や、そのときのストレスなどでいきなり苦手になることがある場合です。
大人になってからは、女性の場合だと妊娠・出産から授乳期、その後の更年期、老年期など、ライフサイクルの変わり目に注意しておきます。
逆に、いままでは、ダメだった(摂取すると体調が悪くなっていた)食物がある時期から、平気になった、あるいは気にならなくなったという例もたくさんあります。
苦手だったというのは、嫌いだったという心理的な要因も含まれるかもしれないのもあります。これによって、実際になにか体調の不良が起きる可能性も大だからです。それが、たとえば、結婚した相手や、恋人が好きな食べ物だったりして、苦手だった食べ物が大丈夫になったという楽しい変化もあり得ます。
また、アレルギーだったとしても、絶対に摂取してはいけないという場合だけではなくて、限定的に、こういう食べ方なら大丈夫とか分量の制限とか、いろいろな方法や摂取許容範囲のランキングがあるようです。詳しく知りたい場合は、病院で調べてもらいましょう。
以下に、ハーブについてアレルギーの可能性のあるものを科目別にまとめて載せてみました。
余談ですが、植物(生物)は、いろいろな種類にまとめて分類されています。
「〜界」があって、その次に「〜門」があって、その次に「〜綱」があって、その次に「〜目」があって、その次に「〜科」があります(そのさらに細かいのが「属」と「種」)(途中の階級がない植物もあります:イネ科、セリ科、ヤシ科、アブラナ科、マメ科、オトギリソウ科、シソ科、キク科)。
この「〜科」のまとまりがわかりやくて、具体的なので、アレルギーなどに注意するときにはここに気をつけていると便利です。
たとえば、イネ科などのようにわかりやすい名前ですので、
「ああ米アレルギーだから、ここら辺のものは要注意ですね」
と気をつけやすいです。
まとめて〜科という科目に分けられていて、似たような要素のこれだけではないので、適宜追加していく予定ですが、ここにないからといって、アレルギー体質の方は安心せずに、ご自身でよくお調べになったり、病院で調べてもらってください。
キク科のアレルギー:キク科のハーブ
ジャーマンカモミール、ローマンカモミール、アーティチョーク、トウキンセンカ(カレンデュラ、ポットマリーゴールド)、チコリ、タラゴン、ステビア、ダンディライオン(セイヨウタンポポ)、カレープラント、シロバナムシヨケギク(除虫菊、ピレスラム)、セイヨウノコギリソウ(ヤロウ)、セイヨウフキ(バターバー)、タンジー(ヨモギギク、エゾヨモギギク)、ナツシロギク(フィーバーフュー)、ニガヨモギ(ワームウッド)、エキナセア(ムラサキバレンギク、エキナシア)など。
セリ科のアレルギー:セリ科のハーブ
アニス、アンジェリカ(アンゼリカ)、イタリアンパセリ、イノンド(ディル)、コリアンダー(香菜、パクチー、シラントロ)、チャービル、パセリ、フェンネル、三つ葉、ロベッジ(ラビジ)など。
タデ科のアレルギー:タデ科のハーブ(蕎麦がタデ科なので、蕎麦アレルギーの人は注意します)
ソレル、ルバーブ、ギシギシ(セイバ)など。
シソ科のアレルギー:シソ科のハーブ(キク科と同様に、野菜として日本でも一般的に出回っているので、体質に合わない場合は比較的子供の時にわかることが多いです)
エゴマ、オレガノ、シソ(紫蘇)、セイボリー(セイバリー)、セージ、タイム、バジル、ヒソップ、マジョラム、ミント(ハッカ、薄荷)いろいろ、レモンバーム、ローズマリー、キャットニップ(イヌハッカ)、クラリセージ(オニサルビア)、グレコマ、タイマツバ(ベルガモット)、チクマハッカ(キャットミント)、パチョリ、ホアハウンド、ラベンダー、ラムズイヤーなど。
また、あまり知られていませんが、ビタミンCアレルギーというのがあります。ビタミンCを含むハーブに気をつけます。レモンなど、柑橘類で体調を崩すので比較的わかりやすいです。
ローズヒップ、ハイビスカスなど。
このほかにもアレルギーというのは、ありとあらゆるものに可能性があるので、自分の体質の特徴を知っておくのが大切ですね。
参考記事:
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