こころとハーブ第五回
最近とくに効果や結果を早く求めるために、具体的な方法やハーブの種類にどうしても注目する気持ちが行ってしまうのですが、最初にデトックスとはこういうものだというのを理解しておくと、その先、自分で考えてハーブを組み合わせたり、応用していくことができるようになります。
こころの解毒について
からだの「解毒」について
毎日の代謝活動ではなかなか排泄しきれない慢性の毒素や、体調の具合や加齢などによってうまく毒素の排出ができなくなると、からだは調子をくずしてしまいます。
代謝は人間の活動でも特に重要な要素です。水分をたくさん補給して体内をいつも新鮮な状態にしておくとともに、余分な水分と同時に老廃物もしっかりと排出するサイクルが順調に働くようにしておきましょう。
最近注目されている、細胞を傷つけて老化へと促進させる活性酸素に対抗するのにもハーブは良いといわれています。
活性酸素除去酵素SODは、ハーブにたくさん含まれているらしいということがさかんに研究されています。
ゆえに、ハーブティーは水分の補給と代謝の促進、解毒にとても向いている飲み物なのです。
こころと同じように、からだもひとりひとり違います。
以下にからだのデトックスによいといわれる一般的なハーブを記載しますが、人によっては合わない、効果がない、意味があまりないハーブになる場合もあります。
体質やそのときの状態、症状、年齢、ライフステージなど、さまざまな要素が絡み合って複雑に毒素は少しずつからだに蓄積していってるものです。これらをじっくりと観察して分析して判断、むしろ試行錯誤して効果的なハーブの組み合わせを探っていきます。
また、しっかりした強い効果の出るようなデトックスを長期間続けるというのもおすすめできません。
なるべくからだが自然に自分でよいものと悪いものを判断して、ホメオスタシス(恒常性=いつも一定の同じようなレベルを維持しようとする働き)を維持しながら健康を維持・増進していける状態に、日ごろから持って行く生活習慣を身につけることがベストです。
代表的なハーブとしては、代謝を促進し、消化機能を整え便秘や循環不良にもよいといわれるハイビスカス、利尿作用や浄血作用があるネトル、また、便秘、消化不良、リウマチによいといわれているダンディライオン、緩下作用(便通を促す)のあるローズヒップ、バードックなども解毒に向いていると言えるでしょう。
排尿促進作用による、老廃物の排出効果が期待できるジュニパーベリー、スイートクローバー、ダンディライオンリーフ(葉)、ホーステール(スギナ)、アルファルファ、エルダーフラワーなども入るでしょう。
ペパーミントやローズマリーもむくみを解消しからだを積極的に活性化させるので代謝をよくしてくれるでしょう。
毒素の排出効果が高いといわれるミルクシスル(マリアアザミ)は、肝臓の機能に作用するといわれ、肝機能の障害や肝機能の強化、ウイルス性肝炎など、肝臓のトラブルによいといわれています。
次回のテーマは「健康維持」です。
こころとハーブ:その1.ハーブティーで精神安定・安らぎのセルフケア:ハーブティー:ハーブ・薬草
こころとハーブ:その2.ハーブ(薬草)で元気になれるか?:ハーブティー:ハーブ・薬草
こころとハーブ:その3.ハーブで気分を変えていく(気分転換の方法):ハーブ・薬草:ヘルスケア・健康