キッチンハーブ用の寄せ植え
キッチンハーブとして育てておくと重宝するハーブをご紹介します。
(バジルがないのは真冬に作成したからで、春夏でしたらぜひバジルもプラスしてみてくださいね)
パセリ
パセリはだいたい、真夏以外いつでも収穫できて、しかもいつもだいたい元気です。
梅雨の湿気となめくじの襲来に気をつけることと、早めの収穫も心がければ、むしってもすぐにまた出てきます。
イタリアンパセリも梅雨空けくらいまでならおいしくいただけます。
食べることばかりを目的に書いていますが(キッチン用、お料理用のハーブの寄せ植えだからで、すみません)
ローズマリーもチャイブもセージもタイムもスペアミントもみんな小さな苗なので、すぐに収穫できるのはパセリくらいかもしれません。
あとは苗がついて、しっかりと育つのを待ちます。そうしないといきなり枯れてしまうことがあるので、二週間くらいは様子をみていけると安全です。
パセリは本当のところ、耐寒温度は5度といわれます。
いまは真冬で(二月)関東ですのでだいたい0〜1,2度まで下がります。
氷も張るときがあります。が、風が直接当たるようなところではないので、わりあい元気にしています。
それか、ずっと外なので、鍛えられたのかもしれません。一応、雨や雪などには当てないように帽子をかぶせていました。
ローズマリー・タイム・セージ
ローズマリー、タイム、セージは寄せ植えやそばに植えるのに相性がよいです。ともに酸性の土が苦手で、水はけがよく乾燥気味なのが好きです。
この寄せ植えではパセリが水が好きな種類なので、ちょっとなんですが、そこだけ気をつけてパセリの頭がうなだれてきたらパセリだけに水やりをするのも手です。
カモミール
このなかで、「おまけ」はローマンカモミール。お茶や化粧品、ポプリやお風呂用になります。エディブルフラワーなので、サラダの彩りにも使えるようです。もさもさしているのでなんとなく食べたことはないです、そういえば。
ローマンカモミールもアルカリよりの土がよいので、ここらへんのポジションでいいと思います。
過湿がきらいですが、そこそこの水分も必要なのでパセリの横でもよかったかも。
ただし、ローマンカモミールははっきり言って、多年草ですが難しいです。元気にしていたかと思うと、みるみるうちにしおれてきて「なくなってしまう」ことが多いです。湿気と風通し、そして日光(日照時間)が大事です。
本気でローマンカモミールを育てたかったら、日当たりの好い、広めの庭か人が通るような風通しの良い場所(路地のような)を選ぶか大きめの植木鉢に(移動できるので、場所の変更が可能になります)植えてみたらいいでしょう。庭でしたら、春伸びてきても放っておいて、どんどん歩くところで踏みしめるといい香りがします。芝生の代わりに植えることも。あまり見栄えがよくないのですが、それにあまりある芳香と効能の薬草です。お花がきれいです。
ジャーマンカモミールの方が見た目もカモミールらしくて香りもカモミールらしい華やかなリンゴの香りがします(揉んだり踏んだりすると)。
ただし、一年草なので、こぼれ種が期待できない場合は、その年で終わりです。
チャイブ
チャイブも酸性の土がきらいです。この寄せ植えでは最初に苦土石灰を土に混ぜ込んであります。チャイブはアブラムシを避ける効果があるといわれるので、アブラムシが大好きなパセリの横(ローズマリーのポジション)でもよかったかも。パセリに浸食されないといいのですが。
チャイブはうまくいくとどんどん増えるので期待して、そうなったら寄せ植えから卒業させます。
寄せ植えは箱庭
寄せ植えのおもしろいところは、そのうちどんどん所帯の状況が変化していくので、引っ越しやら独立やらが必要になってきたり。その独立したハーブたちのあとに新入りを植える楽しみもあります。
ですから、寄せ植えは、これで完成!というのではなく、寄せ植えたときからまた取捨選択や剪定などが始まると思った方がいいです。
箱庭感覚で、毎日あれこれ少しずついじっていくのも楽しいです。
狭いですが、けっこうやりがいがあります。
普通、寄せ植えというともうぎっしりに植えて、それはきれいなのですが、やはり苗のことを考えて風通し(ハーブはすごく大事)や水はけ(これも大事)、日当たり(当然大事)などの都合で、こんなに閑散としたあまり美的ではない素朴系な寄せ植えになってしまいます。
ミント
最後に中央のミント(スペアミント)について。
ミントは繁殖力が強くて、のび方もワイルドです。地を這って伸びていくものもあり、いったん場所が気に入るととんでもなくほかのハーブを駆逐していきます。
ここでは、買ってきた(場合)苗のポットのまま植え付けます。もしも元気でどんどん増えていくようだったら、寄せ植えからほかの場所へ独立してもらいます。ポットは高さを見ながら周りの土からはみ出ている部分を一周はさみで切って低くすると寄せ植えの土からはみ出さずにきれいにおさまります。
今回のこの寄せ植えは、キッチン用の大きなスチールカゴに麻布を敷いて作りました。