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ラベンダーを育てたい
庭にラベンダーがある暮らし
買う前に知っておくと有利なラベンダーの系統と品種のまとめ(ラベンダーはたくさんの種類がある):ハーブ・薬草・ハーブ園芸 | Namiki Herb Garden Journal
すぐ枯れる場合、じわじわと枯れていく場合
性格にクセがあるというか、わがままというか、家に持ち帰ってからの生育場所が気に入らない場合も多いですし、そのほかちょっとしたことがきっかけでだめになることも多いです(たとえば、雨が三日くらい続くとか、日照が思わしくない日が続いたとか)。
日本では北海道などをのぞいて「梅雨」という大敵の時期もあり(湿気が苦手)、地中海原産の植物の気むずかしさパワー全開です。だいたいが多年生のもので、毎年花を咲かせてくれる「はず」、大きくなっていってくれる「はず」の小低木なのですが、何年も元気でいてくれにくいのがラベンダーです。
でも、それでも育てたいのがラベンダー。特に、園芸屋さんにお花(特にかわいい可憐なつぼみ)などがついたすてきなラベンダーの鉢などがあると、予定していないのに、いきなり欲しくなります。
玄関先などで元気なラベンダーを見かけると「ああ、水はけとか日当たりが気に入ったんだろうなあ、よかったね」と思います。
ラベンダー苗を買う時期
秋に入ってさわやかになったら
おすすめは秋。さわやかで湿気がない時期に、しっかりした小さめの苗を購入するのが一年で一番おすすめです。
その次が春。でも、春はそのあと、ラベンダーにとって大嫌いな梅雨があるので、苗があまり育たないうちだと厳しいものがあります。
また、そのときにつぼみなどがついているとよけい体力低下を強いられるので、できたら、その場所で季節を一巡させて、順応させて、しっかりとした苗に育ってから、梅雨に向かいたいと思うと春はちょっと控えておいた方がいいと思います。
苗を選ぶポイント
秋に、小さめのしっかりしたつぼみなどのついていない、どちらかというと「これがラベンダーですか。花なんてほんとに咲くんでしょうか(ほんとに咲くかどうかはまた別。苗の努力とケアと運次第)」という風情の苗がおすすめです。
安いものでいいので、小さくてしっかりしているもの。葉が枯れていたり、間延びしていたり、切ったあとがあるようなものではないもの。
できたら、ラベンダーの名札に学名が記入されているもの。
小さな苗は、だいたいが安いので(東京などでは高いのですが、高くても700円くらいまで。700円から800円くらい出すとけっこう大きめの苗があります。11月くらいだとそのくらいの苗=鉢といってもいいくらいも元気です)すが、勢いのある幼稚園児のような苗を選びたいです。
ネットの通販などを眺めていても、つい立派な大きめの苗をどんどん探すようになってしまうのですが、元気なのがポイントで、それはネットではわかりませんから、その場合は、できるだけ信頼できそうなお店で。
秋に購入して、冬を越します。冬越しはラベンダーの品種によって違いますので、別途調べてください(こちらにも少し情報があります)。日本の冬は乾燥していて比較的、地中海気候に近いので、管理も楽だと思います。
小さい苗ではなくて、大きめのもう花芽がついているような苗が、すてきに売っているのですよね、この時期にも。
鉢(ポット)が立派だったりして、鉢代が高いのは別ですが、そうではなくて、とても高い値段がついていて、学名がついていて、なんとかラベンダー(たとえば、寒さにある程度強いといわれる品種など)と、ただのラベンダーだけの札ではなくてきちんとしているたたずまいのものだったら、また、栽培農家の札や説明書などがついていたら、そこそこ信頼できるかもしれません(どうしても欲しい誘惑に駆られたら)。
鉢植えは水はけや水切りなどが慣れなくて(苗も自分も)枯らしてしまうという問題がありますが、ちょっと気にしてあげるとわかってきます。
冬を無事に越したラベンダーは、春にのびのびと(うまくいけば)大きくなり、春が過ぎて、つぼみをつけて、あのすてきなラベンダーになる「はず」です。
しかし、秋頃に購入することが得策とわかっていても、ゴールデンウィーク頃には園芸屋さんにラベンダーの苗がたくさん並べられていて、それはそれはかわいらしく、しかもすでにちょっと咲いていたり、つぼみがたくさんついていたりして、誘惑されます。
とてもとてもかわいらしくて欲しくなります。
そういう場合は、たくさんの似たような苗の中から、小振りでも(ひょろっとしていなくて)しっかりとした根元を持ち、葉っぱに勢いがあり、つやっとしているものを選び、ポット苗などの場合は、特にコンクリートの上にじかに置かずにやさしく扱います。
いきなり日なたのコンクリートだともうすでに日射にやられてしまうので、おうちの環境にじょじょに慣らすつもりで、風通しの良い、半日陰くらいのところを選んで、そのあと、様子を見ていきます。
ポットからいきなり移植するより、少しでも環境に慣らすことがよいように思います。
よく、ついてくる紙などに、すぐに鉢などに植え替えましょうとありますが、少し置いておくと、そこが気に入ったのか、気に入らないのか(いままでの環境と違う、どう違うか、いやなのか、良くなったのか)がわかるので、そのあとの管理のコツがつかみやすくなります。
初夏までのさわやかな季節にはとても元気なのですが、梅雨になると湿気と熱気でてきめんに弱りやすくなるので、できたら秋口までかもっと先、元気に増えていくようになるまでは、環境を変えることができる鉢植えが育てやすいと思います。
参考図書でおすすめ
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